―――――初めて、欲しいって思った。





Speaciallity EX 『ある夜のメリークリスマス。』後編






宿の部屋では1人、特別何をするわけでもなくベットに横になりくつろいでいた。
外は先ほどよりも雪が深くなっており、まだまだ止みそうにない。
幸い宿にはエアコンが備え付けられており、例え入浴から時間が経っても体が冷えることはない。どうやら今夜は暖かくして眠れそうだ。

だがは眠ろうともせず、ただボーッと考え込んでいた。
突然べットから起き上がり、窓際へ向かったかと思うとその外を眺めた。

外を見ると楽しそうな親子連れが歩いている。両親と息子、三人。
子供を真ん中に挟んで、父親の手には大きなプレゼントと思われる包み。母親は優しく微笑み、子供は両親の手を握り笑顔で答える。

クリスマスに見かける、典型的な幸せな家族。どこにでもありそうな普通の家族。


「クリスマス・・・・・ねぇ・・・・・。」


その家族の様子を見ながら、は呟いた。そして思い出していた。
幼い頃の自分。クリスマスイブの、思い出。
いや、思い出と言えるほどのモノじゃない。思い出とは、楽しかったコトを指すのだから。
時々兄からプレゼントは何が欲しいんだと聞かれて、答えられなかったことがある。

だって欲しいモノなんて何一つなかったから。答えようがなかった。
例えあったとしても、口にしたとしてもそれは絶対に叶えられることのない”夢”だったから。

―――――”あったかい家族のぬくもり”なんて。

だからクリスマスなんて、大嫌いだった。悲しい思い出しか記憶にないから。
母親が亡くなってからは、兄とずっと二人だった。父親は普段から家にいなかった。

そしてもちろん、クリスマスも―――――。




「何が欲しかったんだろう・・・あたし・・・。





ダメだ、なんだか今日はらしくない。ロクな事考えない。
早く寝て忘れたほうが良さそう。


そう思うと部屋の灯りを消し、再びベットに向かった。今度こそ寝ることにしたようだ。
なんだか今夜は隣の部屋が静かだ。普段ならやかましいくらいの彼らの声が聞こえてくるというのに。



「出かけたのか・・・クリスマスだからってバカバカしい。いるわけないじゃん、サンタなんか・・・。」


そう言うとは瞳を閉じた。明日になれば、きっと雪も止んでる。
朝日が目を指すぐらい眩しく自分を照らすのだろう。

眠りに着けば・・・・・きっと・・・・・。





(ガッシャーーーーーーーーン!!!)

その瞬間、ものすごい音が彼女の眠りを妨げた。
明らかに窓が激しく割れた。ガラスの破片が部屋の中に飛び散る。

その音には当然目を覚まし、反射的に無意識に短剣を手に取った。


「!?刺客かっ!!!!」


いつでも攻撃できる態勢に入った彼女は、息を呑んで窓際を睨みつける。
まさか寝込みを襲われるとは思ってもいなかったのだろう。彼女の額には少しばかり汗が滲んでいる。

だがさっきの窓の割れ方、いや割れると同時に何かどこかで聞きなれた音がしたような気がする。
それはもう普段から飽きるほど聞き慣れた。銃声・・・・だった気がする。

まさか・・・・・。




「フン、相変わらず物騒なモン手にしやがって。オイ、来てやったぞ!!!」




―――――――目の前の三蔵の姿に、しばらくが硬直したのは言うまでもない。
完全に思考回路が停止してしまったより先に、三蔵の後ろからまたしても聞き慣れた声が響いた。


「こんのクソボーズ!!!何考えてんだ!!銃で窓を破壊して入ってくるサンタなんざ聞いたことねぇぜ!!」
「そうか。」
「そうかじゃねーーー!!アホか!!テメェのせいで計画がめちゃくちゃじゃねーかよ!!」
「黙れこのクソ河童!!!だいたい二階から入ると言い出したのは貴様だろうが!!テメェが無能だから
俺がわざわざ手をくだしてやったんだ、ありがたく思え!!」
「だからって常識ってモンがあるだろーが!!!この破壊僧が!!」
「なんだと〜〜〜!!!!」


普段通りの会話を繰り広げる三蔵と悟浄。会話、というかケンカを聞いているだけならいつもとそう対して変わらないのだが。
だが、彼らの姿・・・・・。


サンタクロースの格好をした三蔵と、トナカイのきぐるみを着た悟浄。
ってか、いっくら喫煙者だからってその格好にくわえタバコはないだろう!!!!


これは一体何事!?!?!?


すると今度は全く反対側の方から、聞き慣れた落ち着いた青年の声がした。



「あーあぁ、もう二人とも。せっかくの予定が台無しじゃないですか。窓ガラス、弁償しないといけませんねぇ。」
「うっわー、また派手に割ったなぁ。あ、、元気かー??」
「元気か・・・じゃない。どういうこと、これは・・・。」



やっと搾り出した声を少し震わせて、は開いたドアの前にいる悟空と八戒を見た。

目の前の彼ら二人は、いわゆる”サンタ悟空”と”トナカイ八戒”。
しかも明らかに窓側の二人より似合ってるし。



「何・・・その格好・・・・・。」
「どうです?なかなか似合うでしょう?サンタ服は貸衣装ですが、このきぐるみは僕のお手製なんですよ♪いや〜昨日夜なべして一生懸命縫ったかいがありました。」
「そんな事を聞いてるんじゃない・・・何八戒、アンタそんな趣味があったの?」
「ええ、僕裁縫は得意なんですよ♪よかったら今度この縫い方、教えてあげますから。これ結構暖かいんですよー。」
「いや、そうじゃなくて・・・・・」



にっこりとトナカイのきぐるみを着た現役保父さんが微笑む。おそらく小さな子供がこの場に居たとしたら、間違いなく彼はアイドルだろう。
そんな事を茫然自失の中考えていると、サンタ服を着た悟空が大きな声を響かせた。


っ!!!ホラ、これ俺からのクリスマスプレゼント!!!」
「プレゼント・・・ってハチミツ!?何でハチミツ??」
「確かが作るお菓子に入ってる甘〜いモノって、ハチミツだよな!!だからホラ、またこれで美味いケーキ作ってよ!!俺大好物なんだ!!」
「ったくこれだからお子チャマはよ〜だいたいそんなモンプレゼントでもなんでもねーだろうが!!」
「じゃぁ悟浄はなんかあんのかよ!?」
「フッ、俺様に不可能はねーぜ。、受け取れよ。」
「・・・・・・・コレ、何・・・」
「携帯用コンドーム!!!ど?コレで今夜こそ俺と・・・」
(ガンッ!!!!!)


悟浄がプレゼントらしきそれを取り出し、にせまった瞬間、彼の背後から、そしての背後からも何かが飛んできて、彼の後頭部と顔面を直撃した。
彼の顔面を直撃し、カランという音を立てて落ちたのはガラス製の灰皿。


「俺の言った通りだったな八戒。用意して正解だったじゃねーか。」
「全くです。そういう教育上良くないモノを未成年の前で平気で出さないでくださいね?今度やったら、間違いなくブッ飛ばしますよ?」
「いってぇ〜〜〜!!お前ら、グルになってそんな危険なモン隠してんじゃねーよ!!」
「さ、あんな人はほっといて、。僕からもプレゼントがあるんですよ、ハイ。」
「!?コレ、もしかして・・・。」



八戒がに渡した紙袋の中に入っていたのは、どこかで見覚えがある空色のエプロン。
それを目にした瞬間、の表情が若干笑顔に変わった。



「覚えてますか?以前ある街でコレを見かけた時、貴女欲しがってたじゃないですか。でもちょっと高かったですし、買い損ねたんでしょう?その後、僕1人で店に入って買ったんです。貴女の喜んだ顔が見たかったから・・・・・。」
「八戒・・・・・ありがとう、覚えててくれたんだ。」



八戒からの予想もしていなかった嬉しいプレゼントに、思わずの顔もほころんだ。
そんな彼女を見て、八戒も嬉しそうに微笑む。

二人の間を、いい空気が流れる・・・と思ったのもつかの間。それを見ていた三蔵が普段より3割多く眉間に皺を寄せて口を挟んだ。



「ハン、どいつもこいつも芸がねぇな。そんなありきたりなモンで満足されたら面白くねぇ。」
「おや、じゃぁ貴方は何か用意してるんですか?僕のプレゼント以上に、を喜ばせるプレゼントがあるとでも?」
「貴様ら、プレゼントだなんだと騒ぐ前にモノの原点に戻って考えてみろ。」
「原点?」



三蔵の言葉に反応した悟空が、思わず首を傾げた。その悟空を無視して、三蔵がの目の前に立つ。
彼にしては珍しいと、悟浄や八戒もそれを見守った。立たれたは、一歩後ずさりして身を引いた。

タバコをふかして、不機嫌そうに自分よりも15センチは小さい少女を見下ろし、金髪の最高僧が口を開く。



「俺自身がプレゼントだ、貴様の好きにしろ。」





―――――今、なんて言った三蔵様?????



思いがけない、いや思いがけるハズもなかった三蔵の発言に、またしても言われた当の本人のは言葉を失った。
周りの三人も、どうやら驚きを隠せないようだ。八戒だけは、普段とあまり表情が変わっていないようにも見えるが。



「一体何の冗談?どっか頭でも打ったんじゃないの?」
「何だ、それじゃ不服か?なんならコイツら追い出した後、体で証明してやってもいいんだぞ?」
「何・・・コレは一体何事!?三蔵、どうしちゃったのよ!!!」
「いやーどうやらお酒が効いてきたみたいですね。良かった♪」
「酒っ!?八戒いつ三蔵に酒なんか飲ませたんだよ!?」
「いえ、飲ませたわけじゃありません。今夜の三蔵の夕食に、かなり強いお酒を混ぜておいたんですよ。ホラ、こうでもしないと三蔵の事だから面白くないと思いまして♪思った以上に効果抜群みたいで安心しましたー。」
「面白い・・・って、そういう問題じゃねーだろ・・・。」



笑顔で次々と繰り出される八戒の物凄い発言に、三蔵以外の三人は騒然となった。
そんな顔して怖い事言われても・・・黒いとしか言い様がないんですけど現役保父さん。


―――――もう、我慢できない。




「いいかげんにしてよっ!!!!!」


が、我慢していた言葉を一気に吐き出した。
予想外の彼女のその言葉に、四人は一気に押し黙りざるを得なかった。



「オイ、何怒ってんだよ、俺らはお前の為にだな・・・。」
「フン、そんな格好して発情したヤツの言う事なんか信じるとでも思ってんの?それとも、そんな格好してるからとうとう頭がイカれちゃった?悟浄?」
「なっ!!発情って、お前そんな言い方はねーだろ!!!」
「ウルサイ!!だいたい、一体こんな時間に非常識でしょ!?何考えてんのよ!!あたしは日頃からアンタ達のお守りで疲れてんの、眠いのよ!!こんな日ぐらいゆっくり寝かせてくれたっていいじゃない!!」
っ、ちょっと、落ち着いて・・・」
「コレのドコが落ち着ける環境なんだよ!!クリスマスだからってホント、どいつもこいつもバッカじゃないの!?あたしはっ・・・クリスマスなんて昔から大嫌いなのよ!!プレゼントなんて特に嫌い!!何が欲しいのかって聞かれても答えられないから、欲しいモノなんかなかったから!!」


―――――言ってしまった。
がそれに気がついた時は、すでに手遅れだった。

しばらくきまずい空気が部屋中に流れたが、すぐに悟空が弁解するようにをなだめた。



「ゴメン、・・・俺ら、に喜んでもらいたかっただけなんだ。いつもホラ、美味いメシとかいっぱい作って貰ってるし、俺なんか特にスゲー食うし。それに昨日昼間言ってたじゃん?”自分が信じてるのは自分と自分が信じたモノだけ”だって。俺それ聞いた時なんかスゲー胸が痛くて痛くて、何よりの悲しそうな顔が忘れられなかったんだ・・・だから・・・。」
「悟空・・・・・。」


下を向いて泣きそうな表情で話す悟空に、はちくりと胸が痛むのを感じた。

―――――また、傷つけてしまった。



「悟空、あのっ・・・・・」


が悟空に話しかけようとしたその時、八戒が突如割れたガラスの破片を避けて窓際へ向い、声をあげた。
この雪の中、外にいたのはジープ。


「ジープ!!すみません、あなたを忘れていてはいけませんね。お願いします。」



どうやらジープが外で何かをくわえ、待ち構えていたようだ。その口には何かに繋がった紐らしきものが咥えられている。
八戒のが手で合図をすると、ジープは咥えていたそれをおもいきり引っ張り、遠くへと運んだ。


が八戒と同じく割れたガラスの破片を避け、おそるおそる窓際へ近づくと、下には何かがセットされたかたちで置かれている。
一体アレはなんだろうと考えているうちに、それは火を噴いて上へ発射された。



(ドォーーーーーーーーーーーーンンン!!!!!)



「花火・・・・・・?ウソ!!こんな真冬にどうして花火なんか!!」
「驚いたか?コレ、俺様のアイディアなんだぜ。」
「悟浄!?一体何を・・・。」
「ん?季節外れすぎっけどよ、逆にそれがいいかもしんねーと思ったんだ。なかなかオツなもんだろ?」
「雪や水にも若干強い、特製の花火なんですよ。必死でさっきまで皆で街中の店を探して歩いていたんです。どうしても貴女に今夜、コレを見せたくて。」
「全く、おかげで三仏神のカードといえどもかなりの額を使っちまった。オイ悟空、お前明日っから食事の量半分に減らせ。」
「えぇーーー!!何で俺が!!!」



皆で雪の中打ち上げられた季節はずれの花火を見上げながら、普段と変わらない会話が繰り広げられる。
その彼らの会話を聞きながら、が呟いた。



「ホント、キレイ・・・雪の中の花火・・・。」


それに同感するように、八戒がのそばに寄り添った。



「ねぇ、少し話をしてもいいでしょうか?貴女が言う事も一理あると思うんです。僕らだって、僕だって自分が信じてるのは己だけですから。貴女が言うように、サンタクロースなんていないのかもしれない。でも、例えもしそうでもそんな悲しい事、貴女は口にしないでください。」
「早い話が、お前がらしくねーと俺達が困るんだよ。だが今夜、たった今お前が見たものは・・・自分の目で確かだと思ったものは信じられるだろう?」
「八戒・・・三蔵・・・。」



サンタ服を着てくわえタバコの、仏頂面だけど普段より優しい表情をした三蔵。
トナカイのきぐるみが誰よりも似合って微笑む八戒。

そして彼らの言葉に、はあることに気がついた。






―――――あぁ、そうか。そうだったんだ。
あたしが欲しかったモノが、ここにあった―――――。



そう思うと、は彼らに微笑みながら言葉を返した。



「今やっと分かったよ。あたしが今までずっと欲しかったモノは、こんな暖かい、誰かと過ごす高揚感だったんだ。」
「誰かって、誰の事だよ?」


聞き返した悟浄に、同じくが微笑みを返す。






「あたしが欲しいのは、アンタ達だよ。あたしはアンタ達が欲しい。」



窓の外には、花火が打ち上げられている。それはまだ終わることはなく、未だ鳴り止まない。
だが彼らの方を向いて全開の笑顔をが返したその瞬間、その笑顔を向けられた彼らの時間は止まった。



の言葉にしばらく完全に思考回路が止まってしまった四人だったが、一番最初に八戒が我に返った。
どうやら、花火が終わったようだ。



「キューッ!!キュキュキュ〜!!」
「あ、ジープ!!お疲れ様でした。ホラ皆さん、そろそろおいとましましょう。用は済んだことですし、もうクリスマスイブも終わってしまう時間ですから。」
「あ・・・あぁ、そうだな。行くか。」
「・・・・・・。」
「あ、うん。、おやすみ、また明日な!!」
「おやすみなさい、今日はありがとう!!」



そう言うと四人は割れた窓から出て行ってしまった。その様子は、なんだか先ほどとは違いよそよそしい。
彼らが出て行く様を見て、が外の彼らを見送りながら1人呟いた。






「何か変な事言ったかなぁーあたし・・・・・」


◆◆◆



その後、ジープで退散した四人はというと―――――。



「オイ八戒!!もっとスピード落とせって・・・って一体俺らどこに向かって走ってんだよ!!」
「いやー僕にも分かりません。でもあのままなんとなく、宿に戻るのはどうかと思いまして。」
「うっわーさっみーーー!!!猛吹雪になってきたじゃん!!って三蔵、何で顔赤いんだ?熱いのか?」
「黙れバカ猿!!!服が赤いからそう見えるだけだ!!!」
「それにはちょーっと無理がねぇか三蔵?にしてものヤツ・・・時々スゲェ事言うよな?マジ、俺心臓止まるかと思ったぜ。」
「ハハハ、僕もです。花火より彼女に完全に目を奪われてました。」
「うん、スゲーキレイだった。花火より全然・・・。」
「あぁ・・・・・。」



一体何をしに行ったのか自分達は。
そんなことを猛吹雪の中、あてもなく走るジープの上で、四人は考えていた。

結局その夜、彼らが宿に戻ることなく、はたった一人でクリスマスの朝を迎える。

帰らなかった彼らをが探しに行こうと思っていた矢先、彼女の部屋のドアを誰かが開けた。







開けたのは、完全に火が消えたタバコをくわえた不機嫌そうなサンタクロースと触覚つきのトナカイ。
そして、雪を深くかぶってしまったと思われるサンタの少年と笑顔で微笑んだトナカイだった。








白い世界へ再び、僕らは歩き出す―――――――――。




-Fin-


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――-―――――――――――

あとがき


今迄で一番気合入れて書かせていただきました。
楽しかったーーーーーーー!!!スンゲェスンゲェ楽しかったです。
例え季節外れのネタ使うんじゃねぇと突っ込まれたって知ったこっちゃねー!!!(→たいがい黙れ/笑)
一応・・・クリスマスには間に合った、よね?よね?(連呼)

ホントは悟空に言わせたいセリフとか色々あったんですがね、途中で挫折(泣)。
まぁいいじゃないですか!!また短編とか本編で書くんで!!
あーーーーもうスゲェ楽しかったーーーーーーーー!!!(→自己満足以外の何物でもねぇな・・・)

♪そしてBGMですが、ホントはメジャーなクリスマスソングとか使いたかったんですがね。
シングルのC/W曲で見逃してやってください。(→またマニアックな/笑)

GARNET CROWの『whiteout』:ラストのフレーズ「白い世界へ〜」はコレの歌詞の一部です。
なんか、
ギリギリな感じがふさわしいかなーと思いまして。ウゥン、ガーネット最高!!!!!(笑)


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